わたしはどうしても知りたい。人間が他の人間を愛する気持ちを。
他人を思いやる気持ち、すばらしいことだ。
美しい、あこがれる、自分も同じ事ができたら、どれほどすばらしいことだろう。だがどうしても理解できないのだ。
わたしはどうしても理解したい。
そうすれば魔族と人間が共存する平和な世界も夢ではないだろう。
そのためなら人間を、何人殺してもいい。
やむを得ない必要な犠牲だ
そう、すべては平和のため、少しの犠牲は、やむを得ない。
マハトが人間だったら?
みなさんは、「新世界より」というアニメを覚えていますか? 超能力を持てるようになった人間が、持っていない人間を超能力で、ネズミに似た生物に変えてしまいました。
なぜなら外見が人間なら、どうしても殺すことを、ためらうからでした。
外見が醜いネズミなら、ためらわずに殺せるわけです。
人間は、外見が似ていたら殺すことをためらう。
しかしマハトら魔族は、
魔族は、外見が似ていることを利用して人間を殺す。
これだけをとってみても、人間と魔族は正反対、理解しえない存在だとわかります。
どこまでいってもわかり合えない存在。
ソリテールの言うシャチとサメの関係、基本的にシャチは人間を襲わないそうです。対してサメは言わずもがな。ということでしょう。
マハトも知能が高い故に人間もお互いが、似ているからこそ、理解しあえると誤解してしまった。
外見が似ていて、言葉が通じても、まったく別の生物なのに
魔族としての本能のままに生きてきたマハトは、不合理な人間の行動に
もしマハトが魔族ではなく、人間に生まれていたら?
彼は知能の高い学者としての人生を、送っていたのかも知れません。
魔族であるが故に、人間を理解できずに非業の死を遂げました。
彼は本気で人間と魔族が共存する平和な世界を、目指していたのかも知れません。
そういう意味では彼は、最も人間を理解した魔族なのかもしれません。
切なくも悲しいのは、彼が最後まで「悪意」を持っていなかったことでしょう。幼い子供が虫を残酷にいじめるような気持ちだったのかも知れません
実験動物としての人間
人間はモルモットなど、他の動物を実験に使います。それには基本的には罪悪感、善悪の感情はないはずです。
人間と実験動物(モルモットなど)
魔族と実験動物(人間)
これは立場が、変わっただけのことです。人間は動物の生命を実験に使います。これを、非難する人は一部をのぞいてはいません。
マハトも魔族と人間が共存できるようにとの、平和目的で実験を行いました。
・実験のためにモルモットを殺す人間。
・実験のために人間を殺すマハト。
俯瞰的(ふかん)的に見れば、実験者が人間から魔族に、入れ替わったということになります。
あまりにも深い命題
マハトはあのまま実験を、続けていたら人間を理解できたのでしょうか?
マハトが人間だったら、たとえば知能の高い科学者としての普通の人生を送っていたのでしょうか?
マハトがもし人間だとしたら、精神鑑定ではどうなるのでしょうか?
マハト編は、あなたにとてつもなく深い命題を投げかけます。
それではまた!

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