虚構推理 人の役に立つ生きざまを教えてくれる九郎と琴子。

「九郞 あなたなぜ さほど好意を持ってない琴子さんと一緒にいるのかしら?」

「琴子さんにいいように、利用されてるとしか思えないのだけど」

「自分でも不思議です。 でも自分の忌まわしいとも言える能力が、人の役に立ってるのが、心地よいのかも知れません。」

「あなたがいいならそれでいいけど」

「琴子さんなら1人でも、たくましく生きていけると思うけどね」

わたしのたった1人のだいじな従弟が性悪女にいいように利用されている。そうとしかわたしには思えない。はやく別れればいいのに・・

他の普通の女と普通に幸せに暮らしてくれるのなら、まだガマンができるのに。例えば沙希さんのような人なら・・

オレは誰にも言わないが、岩永を尊敬している。一眼一足。あんな過酷な運命を呪うことも無く、グチも言わない。幼くして右目、右足を失った。普通なら生きる希望さえ、無くすことだろう。それなのにいつも前向きに明るく生きている。支えてあげるのはオレしかいないだろう。

自らの宿命に生きる九郞

九郞は琴子の恋人、ボディガード、推理を実現化させる存在。

これだけを見ると琴子ばかりがテイクの多い一方的な関係にみえます。

六花さんにしてみれば、この世でたった1人しかいない大切な人が、琴子にいいように利用されていると見えるのかもしれません。

同じ呪われた能力を、たった2人で持つもの同士だからこそ実の姉弟以上の大切な存在なのだと思います。

しかも琴子は自分たちを排除できる力を持った相手でもあります。

六花さんはこう思うのでしょう。いずれは、九郞が琴子に愛想を尽かして別れることになるだろうと。

しかしなかなか彼女の思い通りにはならない。イラ立つ彼女は、最近は琴子にあらゆる嫌がらせまでしかけます。

九郞はなぜそうまでして、琴子と一緒にいるのでしょうか?

支えあう琴子と九郞

九郞は不死身の身ゆえに、普通の女性と結婚しても相手が不幸になるのは、見に見えている。さきさんの、一件で身にしみたことでしょう。

しかし琴子と一緒にいるのは、それだけではない、それ以上に、自らの宿命に忠実に生きようとする九郎の強い意志の表れだと思います。

自分の呪われた運命。不死身と未来決定能力。九郞は天から与えられた自分の宿命に忠実に生きているのだと思います。

岩永琴子という存在。一眼一足という大きな身体のハンデ。知恵の神というとてつもなく大きな宿命。

おそらく彼女1人ではいずれ運命に押し潰されていたでしょう。桜川九郞という彼女を機能的にも精神的にも支えられるのは、九郞だけでしょう。

九郞はこの呪われた能力で琴子や妖怪、また事件を解決することで、世の中の役にたっているという実感を得ている。

それこそが九郞が琴子と一緒にいる大きな理由だと思います。

感謝される気持ちの大きさ。生きている実感を得ている九郞。

人の役に立てるということ

人は自らの宿命に生きるといいます。

琴子と九郞。

自らの宿命に挫(くじ)けることなく精一杯生きている。

世の中や人のために生きることの大切さ。

2人はそれを教えてくれているのだと思います。

それではまた。

 

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