「この子は魔王を倒すよ」
「私では無理だというのか?」
「平和な時代に生きる自分を想像できないだろ、私も先生も」
「フリーレンは平和な時代の魔法使いだ。」
※アニメ葬送のフリーレン21話より引用
これはフランメとフリーレンが先生であるゼーリエに会ったときのやりとりですね。
普通に考えれば当然フリーレンより、フランメの先生であるゼーリエの方が強いですね。
それなのになぜフランメはゼーリエではなく、フリーレンが魔王を倒すと考えたのでしょうか?
はたしてこの言葉の本当に、意味するところは?
ゼーリエがいたからフランメ、そしてフリーレンが魔王を倒す。
人と人とのつながりが、平和をもたらしたのね。
1人では勝てない!
フランメはいうまでもなくフリーレンのお師匠さんですね。おそらく彼女は魔族を滅ぼすために人生を捧げてきたと思います。
そうした中でも彼女は心から信頼できる仲間を、つくることができなかったのかもしれません。
ゼーリエも自分と同じだと見抜いていたのでしょう。
しかしフリーレンは心から信頼できる仲間を、つくることができました。
フランメは、フリーレンのことを「平和な時代の魔法使い」と言いました。
フリーレン一行は旅の途中、村々の人たちを見捨てることなく救いながら旅をします。
逆にフリーレン一行が、魔族を倒すためにどんな犠牲も問わない、冷血非情な魔法使いだったら、たとえば村人が何人死のうと、村そのものが無くなろうと、どんな犠牲を払っても魔族を倒す。
そうして仮に魔王を倒したとしてもその後の世界は、どうなってしまってたでしょうか?
人の心は荒み、村は荒れ果て平和で穏やかな世界とは、ほど遠い世界になってたでしょう。
人は自分の利益のために行動する。
フリーレン一行と出会った村人たちはフリーレンたちが魔王を倒せば、自分たちが幸せになれる。村も平和になる。すなわち自分の利益になるからこそ、あらゆる支援をしたのではないかと推測されます。
そうしてフリーレン一行だけでなく、まわりのあらゆる人たちが協力してこそ魔王を倒せたのだと思います。
それこそがフリーレンが魔王を倒せた1番の理由だと思います。
平和な時代の魔法使い
だからこそフランメはフリーレンに後を安心して託したのだと思います。
仮にゼーリエが魔王を倒したとしても、自分の理想とする平和な世界的にならないと思ったのかもしれませんね。
フランメは亡くなる間際、魔王を倒せなかったにもかかわらず本当に安らかに眠りにつきました。
お花畑をつくる魔法を好きだったフランメ。
フランメが好きな、フリーレンが使う花が咲きほこる魔法を見て、天国に旅立ちました。
フリーレンが魔王を倒した後の、平和な世界を夢見て・・
プラトンの教え
自分のまわりの人を大切にする。これこそが自分の利益になるということをプラトンは教えてくれます。
人は自分の利益のために行動する。
自分のことを優先して他人を犠牲にする人は、このことを解ってないわけなんですね。
セールスにおいてもサギまがいの売り方をする人は、相手はもちろん自分も不幸にしてしまうわけです。
お前のような魔法使いが魔王を倒したとは信じられん。
私一人の力じゃないよヒンメル、アイゼン、ハイター、私、一人でも欠けてたら倒せなかった。
仲間にめぐまれたか。運が良かったな。
そうだよ 運が良かった。
葬送のフリーレン第6巻より引用
それではまた!
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