知らず知らずの内に社会貢献?ナッジはみんなを幸せにする!

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あなたは死後、手術を待ってる人のために、あなたの臓器を提供しますか?

しない場合はチェックをしてください。

こんな臓器提供カードがある場合、あなたはチェックをしますか?

当たり前ですが、ほとんどの人は手術を待ちわびる人をかわいそうだと思って、チェックをしないと思います。

正直、抵抗あるよね。

手術を待ってる人を、自分の意思で見捨てる気がするわね。

人は基本的には行動をしないことを選びます。チェックを入れるということは、自分の意志を明確にすることですから、責任が生じることになります。

直接には関係なくとも、チェックをするということは、病人を自分の意思で見捨てるという感覚になってしまうわけです。大きな心理的なストレスを、抱えることになりますね。

人は現状維持がデフォルト

これは人は損することを極度に恐れる傾向があるからです。行動をしなければ損をすることも、責任を問われることもありません。これは心理学では現状維持維持バイアスといいます。

チェックをした時点で自分の意志を明確に示すわけですから、臓器を提供しないことに対する批判を受ける可能性、すなわち損をする可能性があるわけですね。

人は損をすることが同じことを得するよりも約2倍の心理的ダメージを受けます。

それでは、

あなたは死後、手術を待ってる人のために、あなたの臓器を提供しますか?

する場合はチェックをしてください。

臓器提供するわけだから、メスを入れられるわけだね。

残された子供や孫がどんな思いをするかしら・・・

逆の場合はどうでしょうか?あなたはチェックをしますか?チェックをする人より、しない人の方が多いと思います。

チェックをするということは、自分の遺体にメスを入れることを自分の意思で、承諾することになります。「遺族はどんな思いをするだろうか?」これも心理的なストレスがかかりますよね。

チェックをしないということは、ある意味では、自分の意志を明確にしないということですね。

大多数の人はチェックをいれない、すなわち行動しないことを、選択するわけですね。

この場合は罪悪感は、少なくてすむわけです。

人はチェックをするという行為自体が、心理的に大きな負担になるというわけです。

質問のカタチを変えるだけで、臓器提供する人が減ってしまいましたね。

ナッジで人や社会を幸福へ!

人は他人に物事を指図されたり、強制されることを嫌います。

そこで無意識のうちに、社会貢献になる行動をとってもらおうとすることをナッジといいます。もちろんこのケースでは、臓器提供しない場合にチェックをいれる質問をするのが臓器提供する人を増やす方法です。

スラッジとは方法は同じですが目的は正反対です。
このように心理学は悪用にも、社会貢献にも使えるわけですね。
こんなふうに騙されないために、勉強は必要なわけですね。

それではまた!

 

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