なぜ地獄少女には、依頼人からのクレームが無いのでしょうか?
みなさんは地獄少女のアニメを見て、不思議に思ったことはないでしょうか?
永遠の地獄行きならたとえ契約した後であっても、いざ自分が地獄に行くとなると後悔して取り消してくれ!と訴えてくる依頼人が多くでてきても、なんのフシギもありませんよね。
いざとなったらコワイだろうにね。
それには理由があります。
しかしなぜか、そういう依頼人はあまり見かけませんでしたね。みんな地獄行きを淡々と受け入れていたように見えました。
永遠の地獄に行きたい人など、まずいないはずですよね。誰だってイヤだと思います。
それなのに、これはいったいどうしてでしょうか? いっしょに考えてみましょう!
あとはあなたが決めることよ!
あとはあなたが決めることよ!
このセリフは地獄少女が依頼人との契約内容で最後に必ず言う言葉ですね。
みなさんは最後の決めゼリフだと思って、なんとなく聞き流していたのではないでしょうか?
特に深い意味はないと思うけど・・
それはセールスでは重要な意味を持ちます。
実はこのセリフには重大な意味があります。必ず言う言葉ということは、大切なことだということですね。
このセリフは、
あなた自身が永遠の地獄行きを決めた!
誰からも強制されることなく、いっときの感情でもなく、自分の意志で地獄行きを決めたということを、認識させるものなのです。
影響力の武器という本には、「コミットメントと一貫性」という章があります。それには
人は自分が外部からの強い圧力なしに、ある行為をする選択を行ったと考えるときに、その行為の責任が自分にあると認めるようになります。
わら人形の赤い糸のヒミツとは?
藁(わら)人形の赤い糸を解くという行為をさせるのも、糸を解くという行為を通して永遠の地獄行きを、あくまで自分の意志で決めたということを認識させるものなのです。
契約書にサインをさせるように。
単なる演出上の小道具では、なかったということですね。
あなたはあくまで自分の意志で、誰からも強制されることなく、藁人形の赤い糸を解いたでしょう、というわけです。
もし、地獄少女が藁人形を使わず口約束だけで、契約したならクレームのあらしでしょう。
口約束は普通にカンタンに破られるというのは、みなさんもたくさん経験があるのではないでしょうか?
まとめ
後で依頼人が地獄少女に、契約を取り消してくれというクレームが、ほとんどないのはこれが大きな原因だと思います。
契約書にサイン、ハンコを自分の意志で押させるというのも大きな意味があったわけですね。
まあ地獄少女が契約書にサインをしろ!と迫ってきたら作品のフンイキがぶち壊しになるでしょうね。(笑)
代わりに依頼人の体に刻まれる「地獄の刻印」!
依頼人はこれを見るたびに、自分の地獄行きの選択を思い出すわけですね。
クレーム対策は万全!というわけです。
ともあれ世の中には強引な契約やサギまがいの商法が、たくさんありますが、地獄少女の契約は条件をキチンと提示して依頼人の意志で契約してもらうという公明正大なものでした。
地獄少女の契約内容のセリフが、シリーズを通してほぼ変わらないのも理由があったわけですね。
地獄少女のセリフはセールス理論の裏付けがあったわけです。
それではまた!
コメント