なぜ あなたは格安(シムフリー)スマホに乗り換えられないのか?
・キャリアスマホは月平均7000円台
・格安スマホは月平均1000円台
1年に6万円以上損しているのに、なぜあなたは変えないのでしょうか?
通信4キャリア6サービスのシェアは89.6%、MVNO(シムフリー)は10.4%、MMD研究所
大手キャリアの方が安心感があるね
安くても、聞いたことない会社は不安ね
大手キャリアは保証があるといいますが、年に6万円も節約できれば、故障や紛失についても充分対応できます。
それなのにシムフリー(格安)スマホの普及率は約10パーセントにとどまります。
9割もの人はなぜか格安スマホに乗り換えていないわけです!。これは一体なぜでしょうか?
理由を知ればあなたも、セールステクニックやコピーライティングを、学びたくなるかもしれませんよ!!
アンカー価格で大損する?
ところでみなさんは、商品の価格が正しいかどうかどうやって調べてるでしょうか?
たとえば菓子パンなら相場の価格は、100円前後ですね。それはいろんなメーカーが100円前後で売ってるからですね。100円という価格で何度も買っているわけですから、100円という価格が脳に刷り込まれている状態です。
しかし実際に仕入れ原価や利益率を調べたわけではないですよね。それが適正な価格だとはわからないはずです。
ちなみにパン会社の利益率はトップ企業でも約5%です。
同じように大手キャリア3社のスマホの契約料がほぼ同じだからという理由で、その価格で契約したなら、それが適正な価格であると脳に刷り込まれてしまうわけです。特に新商品の場合は!
これを専門用語では価格のアンカリングといいます。
そう! まるで海底深くにしっかりと打ち込まれた碇(いかり)のように、その価格は脳に定着してしまうわけですね。
ちなみに大手キャリアの利益率はなんと!N社が24.7%、K社が23.2%、S社が24.3%
パン業界の5%とは大きな開きがあります。商品の価格が必ずしも、消費者にとって合理的ではないことが解っていただけると思います。
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菓子パンが10円なら!?
仮に100円が相場の菓子パンが10円で売られていたら、みなさんは喜んで買うでしょうか? きっと気味が悪くてすぐには買えないと思います。あまりにも安すぎますよね。
同じように7000円台で契約しているスマホの契約料が、1000円台だとすると、「安かろう悪かろう」ですぐには手がだせないわけですね。
また7000円台で契約した自分の過去の行動を否定することになります。
人は自分の決断が間違いだと、思いたくない性質があるわけです。
このようにアンカリングというのは後々の商品の購入に対しても、大きな影響があるわけですね。
大手キャリアの利益率を考えれば、1000円台がむしろ適正価格と言えなくもないですね。
まとめ
新商品の高額のスマホプランを契約することで、利益率の高い価格がアンカリングされてしまったわけです。シムフリースマホが登場して約10年たっても乗り換えが進まない理由の一つといっていいでしょう。
大手キャリアのスマホを契約している人は、2重の意味で損をしてます。
・1つは大手キャリアの大きな利益率を支えている。
・格安シムは大手キャリアの回線を借りていますから、間接的に格安シム契約者の料金も払っているわけですね。
それではまた!
※アンカリングについては、奥が深いのでできればこの本を読んでもらえば、より理解していただけると思います。
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