地獄に落ちる人を、救わずにはいられない
心優しい人、獅子神さん。
なぜか、脇役!
「いけ好かない、イヤミで、ずる賢い奴!」というのが、最初に感じた獅子神さんに対する第一印象でした。
この人も関谷仁さんみたいなイヤミたっぷりな人で、最後はやられ役なんだろーなと。最初は思ってました。しかし彼は本当はギャンブラーらしからぬ心優しい人。
獅子神さんは、自分に負けて悲惨な末路に合うギャンブラーを大金をはたいて何人も救います。
御手洗さんが経験した、残飯あさり、裏切り、果ては文字通りに体を売られていく。そんな地獄に他人とはいえ落ちていくのは、見過ごせない、やさしい人なのでしょうね。
獅子神さんの男気のあるところがいいね。友達にしたいね!
自分をあえて、悪くみせようとするところはカワイイわね。
まわりの人が不幸になるのが、耐えられない人なんだろうね。
そんな真っ当な人間らしい彼の存在が、他のトンデモナイぶっ飛んだキャラクターを、逆にひきたてているといえますね。
さて今回は第2回、気分屋ルーシー編です。
他人が用意した成功体験には裏がある
※ジャンケットバンク2巻より引用
この言葉で思い当たることは皆さんは多いのではないでしょうか?
たとえば
・ギャンブルで最初のうちは、ワザと相手に儲けさせある程度いい思いをさせて、後で回収をはかる。
・金貸しで一定期間請求しないで、欲しいものを買うなど、ある程度いい思いをさせて、借金額が膨らんでから徹底的に回収する。(リボ払いなど)
・交際パーティーなどで若く美人の人が一定数いる。ある程度いい思いをさせて、あとはナシのつぶて。(サクラ)
などなど
手口は数え切れないほどです。
真経津晨は自分が設定した当たり穴をわざと教えてある程度いい思いをさせて、 最後に地獄に落とす。
これはサギの手口としては、一般的で、かなり初歩的なものです。真経津晨の言う通り、こういう手口に引っかかること自体、獅子神さんはギャンブラーとしては、かなり未熟といえます。
獅子神さんは影の主役?
義理と人情に厚くてなかなかのイケメン! 困難にぶち当たりながらもギャンブラーとして成長していく姿。
普通の作品なら彼が主人公であってもおかしくないですね。
完璧で、しかも狂った人たちばかりのキャラクターの中では異彩を逆に出していますしね。
最近の連載中のデッドマンズ キャンドルライト編では、対決を通して成長していく獅子神さんは、頼もしくもあり、逆に見てて痛々しくもあります。もうギャンブル辞めて普通の生活しなよ!と思います。
見知らぬ人が地獄に落ちるのが、耐えられない人なのに、友人を殺すことなどできるはずもありません。
無理しなくていいと思うよ。
普通の生活でいいんじゃないの?
私が彼の友人なら、きっとそう説得するでしょう。
なぜ彼がそこまでしてギャンブラーの道を突き進むのか? そのうち明らかになるのでしょうね。
ギャンブラーの道を突き進むとしても、命だけは、助かってほしいと思います。
それではまた!
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