わたしはあの方(ゼーリエ)を未来で、孤独にさせたくないのです。
フリーレン、君が未来で1人ぼっちにならないように。
※アニメ葬送のフリーレン最終話より
この2人の言葉の意味はまったく同じですね。しかしレルネン、ヒンメルの深い想いをくみ取るなら本当の意味するところは、まったく違うものだと思います。
2人の言葉からは熱い想いが込められていますね。
今回はそれぞれの言葉の真意を探っていきたいと思います。

レルネンはゼーリエの事が心配なんだろうね。

ヒンメルのは、フリーレンへのラブコールじゃないかしら。
ヒンメルのフリーレンへの想い
フェルンは1級魔法使い試験で杖を粉々に壊されてしまいました。彼女にとってこの杖はハイターからもらった大事な杖でした。
しかしフリーレンはこの杖はあきらめるように冷たく言い放ちます。しかし後でちゃっかりと修復した杖をフェルンのベッドの上に置いておきます。

フェルンの杖は、キレイに治ってたわね。

私、このシーン大好きなの!
またヒンメルが子供の頃、迷子になった時には、ろくに慰めの言葉をかけませんでした。
そのかわりに花が咲き誇る魔法で、ヒンメルの心細い気持ちを癒やしました。
大人になったヒンメルは、このことが理由でフリーレンを仲間に誘ったそうです。
ヒンメルたちと出会わせてくれたのは、 先生が教えてくれた、くだらない魔法だよ。
まわりの人間に対する、さりげない心からの、やさしさ、思いやり、気くばり。
これこそがフリーレンが、心から信頼できる仲間を作ることができた理由だと思います。
そのヒンメルは各地に自分の像を作ってもらってフリーレンに忘れられないようにします。
これはフリーレンに自分の熱い想いを、伝えられなかったヒンメルのわがままだったのかもしれませんね。
レルネンのゼーリエへの想い
さてフリーレンとその仲間との関係に対して、ゼーリエと弟子たちの関係はどんなものなのでしょうか?
見た感じでは仲間というより軍隊の上下関係に似た感じでしたね。
フリーレンは仲間たちが亡くなってもフェルンとシュタルクとのあいだには家族のような愛情のつながりがあり、今の彼女は一人ぼっちではありません。
それに対してレルネンにはゼーリエは孤独に見えたのでしょう。ゼーリエには愛する人愛される人がいないと思ったのだと思います。
ゼーリエの一番弟子であるからこそ、彼は誰よりも永くゼーリエの孤独な姿を見てきたのかもしれませんね。
フリーレンに出会ったからこそ、その想いは強くなったのかもしれません。
フリーレンを殺すほどの魔法使いを育てたという事実。それこそがゼーリエが未来で生きる支えになるとレルネンは考えました。
この人はゼーリエに対する思いをこんなカタチでしか表現できない・・不器用な人です。
しかし
わたしは弟子を取って後悔したことが一度もないんだ。たとえ歴史に名を残せなくとも。
ゼーリエは実は本当はそんなことは望んでなかったことが解りますね。心からの愛情を持って弟子を育てなければそんな言葉は出てこないと思います。
自分の弟子にすら本当の気持ちを伝えられないんだ。本当に子供みたいな人だよ。
弟子に対する愛情を素直に伝えることができない不器用な人。それこそがゼーリエの本質なのでしょう。 「花が咲き誇る魔法」 彼女が言うくだらない魔法で作った花を身の回りに置いている・・ 失敗作だと言うフランメこそ彼女の忘れられない弟子だったのかもしれませんね。
本当に不器用な人だ。あなたも私も
それではまた!
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